Hug育(はぐはぐ) 〜育児は育自!!楽しく一緒に育ち合おう〜

ホーム > たんぽぽ便 > Hug育letter

たんぽぽ便

たんぽぽ便の前身である「Hug育letter」 内で人気のあったコラム記事をご紹介します。
子育てを取り巻く環境は、時代や法律の改正などで移り変わっていき、我々が育った時代と比べると随分と様変わりしてしまいました。
たんぽぽ便に移行した今でもHug育(はぐはぐ)として思うことはたくさんあります。
「Hug育letter」では、そんな環境の移り変わりの中で子どもをどう育てていくかを考え、ご提案しているコラムをまとめたページです。

松山市子ども育成条例

赤ちゃん

松山市子ども育成条例は、2003年9月議会に上程され、2回も継続審議となり、3月議会で修正されて採決されました。
1月24日、この条例策定の推進を後押しする松山市教育委員会主催のシンポジウムが開催されました。そこで、講師の高崎経済大学八木秀次助教授は、「今、子どもの問題行動、非行の無軌道ぶりは目を覆うばかりでこれからの責任は、大人、とりわけ親にある。子どもは意思決定も善悪の出来ないのだから、大人が厳しく倫理観や社会の決まりごとを教え込む必要がある。子どもを蝕む『子どもの権利』などは、到底受け入れられるものではなく、子どもがわがまま勝手になるばかりである。教育の本質とは、強制力を伴うもので、押さえつけてでも教え込むことである。」と述べました。
これで、松山市教育委員会が子どものことなんか全く考えていないということははっきりと見えました。
条例をある高齢者に見せた時、その第一声は「教育勅語にそっくりだ。子どもにお金を使うことが全然書かれてない。」というものでした。この言葉に象徴されているのではないでしょうか。
わたしたちは、昨年8月に「疑問を持つ連絡会」を立ち上げ、教育委員会へ意見書を提出、議会へ請願を提出など行政への働きかけ、街頭行動やミニ集会など様々な形で市民へのアピールを行いました。
子育てという個人の思想、良心の自由に行政が踏み込むことや条例の内容が教育基本法改正を提起した2003年3月中央教育審議会(中教審)答申と酷似している点は、まさに改悪の先取りと同じだという条例のおかしさも徐々に明らかになりました。
また、行政が考える子育てを市民に押し付ける条例は、行政に都合のいい子どもを育てることの強要です。
これが教育基本法改悪にもつながる問題なのだということを若いお母さんたちに伝えるのはとても難しいとも感じました。
世の中の流れの方が速く、教育基本法の改悪は目前に迫っています。 松山市では「戦争できる国」にむけて着々と準備が進められていると言えるのではないでしょうか。

松山市子ども育成条例に疑問を持つ連絡会(西武節子)